実は、私は、交通事故が原因ではないにしろ「腰椎間板ヘルニア」を背負っています。
(証拠のMRIを載せておきます。右の写真4と5の間がわかりやすいです)

最近は「硬い床に寝ると平気」という事実に辿り着き、発症を抑えていますが、本当につらい時は、左脚の痛みで、毎日、深夜に目が覚めたものです。
動けないわけではありませんでした。
むしろ、動かないと痛みが軽減しない種類のものでした。
どのような姿勢をとっても痛い。楽な姿勢というものが存在しない痛み。
しかし、世の中の人は、ヘルニアといえば、動けなくなるのが当たり前と思っていますから「動けるうちは平気」と侮ります。
そして、残念なことに、夜が明けると共に、左脚の痛みは軽減してしまいます。軽減と言っても、未明の激痛に比べれば、なんとか我慢ができる、という程度です。
朝起きてきた嫁は、深夜、私がどれだけ苦しんだのか、わかりません。
病院の医師でさえ、目の前で、痛みが激しく出ていない以上、私の苦しみに理解を示すことはありません。
動くと楽になる、と説明しているのに、MRIも撮らず、歩いているうちに、痛みで歩けなくなるはずの「坐骨神経痛」と診断し、「毎日でもリハビリに来た方がいいよ。」などと言う病院から転院し、遠方の病院に行きました。
痛みに耐え、自分の運転で病院に行くのも、悪かったのかも知れません。運転できるんだねと、周りの人間には、苦しみが理解されなかった。
深夜の痛みへの恐怖を抱えながら床につき、案の定、深夜に痛みで目を覚ます毎日のなか、「もうだめだ・・・。救急車を呼ぼう・・・。」そう思ったある日の未明。
嫁が2階の寝室から降りてきました。そして、私が苦しみ、もだえ、のたうちまわる居間をのぞき、こう言ったのです。
「うるさい!!」
そして、ドアを閉め、2階に消えて行きました。
涙が出たのは、脚の痛みのせいでは、断じてありません。
しかも、夜が明ければ、また、痛みは薄らいでいくのだから、痛みとは逆に、絶望感は深まるばかりです。
ブロック注射の繰り返しと、硬い床に寝る(医師はむしろ、低反発のマットレスを勧めましたが、私の体には合いませんでした)という手法で、なんとか、現在に辿り着いています。
苦しむ私を見て、嫁がよく言う一言はこれでした。
「出産に比べれば、たいしたことはない。」
「出産は、鼻からスイカを出すほどの痛みなんだぞ! それくらい痛いの!?」
確かに、私は、出産をしたこともなければ、これからすることもないでしょう。しかし、嫁とて、この苦痛を味わったことも、鼻からスイカを出したこともないはずです。
のちに出産と、腰椎間板ヘルニア、両方を体験した人に、どちらが苦しいのか、尋ねる機会がありました。
「出産は、産めば終わる。少なくとも女性にはその苦しみを理解してもらえる。しかし、ヘルニアは、いつ治まるのかわからない。周りの人間にも理解されない。身体的苦痛はどちらがより痛いのかは、比較できるものではないが、精神的には、ヘルニアの方が辛かった。」
神経症状に関わらず、交通事故で怪我をする、後遺症を負う、というのは、それほど一般的ではなかったり、人によっては負う後遺障害も異なることから、よき理解者を得ることは非常に困難であるように思います。
しかも、交通事故が原因ではない、被害者意識を伴わない苦痛であっても、このような苦しみと、悲しみを感じなければならないのだとしたら、交通事故の場合は、なおさらではないかと思うのです。
交通事故被害者が、その家族に「ヘビのようにしつこいね。」と言われた、なんて話もあります。加害者側に言われたのではありません。被害者が、その家族に投げかけられた言葉です。
あなたの感じている自覚症状、後遺障害・・・。
自賠責保険に、それが、後遺障害として認められれば、少なくとも、あなたの周りの人間の、あなたを見る目に変化があると思うのです。
後遺障害や、因果関係の認定によって、保険金が得られたり、賠償金の額が大きくなったり、というのも大変重要ではあります。
しかし、まずは、後遺障害の認定によって、あなたの抱える精神的負担が軽減されることを切に願いながら、当事務所は、日々、業務に当たっています。
あなたの理解者が必要なとき、当事務所を利用してみてくだされば、と思います。
本当に身近な法律家、というものが、どのようなものであるか、感じていただけると思います。
交通事故の専門家は「顔が見える」ことが重要です。 サイトの内容とメール相談等で専門家の専門性を、 ブログ等で賠償までのパートナーに相応しいかどうかを確認の上 お問い合わせ・ご依頼をいただければと思います。 |
|
交通事故・被害者相談駆け込み寺ホームへ |
▲ このページの先頭へ