交通事故の後遺障害の損害賠償において「賠償金が〇倍!」というのは、意味のない説明です。
掛け算の式を思い出してみてください。
基の数×割合=答え
こんな感じですよね。
〇倍! って表現は、この中の「割合」に着目したものです。
さて。
答えを増やす方法って、割合を増やす方法しかないのでしょうか?
聡明なあなたなら、わかるはずです。
基の数を増やしても、やっぱり答えは増えるのだと。
とりわけ、後遺障害だけに着目した場合、後遺障害の存在を感じていても、それが認められていなければ、基の数は「0」です。
基の数0に、割合をかけると、答えはいくつになるんでしたっけ?
行政書士は、0にされてしまうかも知れない基の数を確定させる手助けをします。
0の何倍って言い方ができない以上、少なくとも後遺障害認定の業務では、賠償金が〇倍って表現はできません。
後遺障害認定が、賠償にどれだけ大きな影響を与えるか、ご理解いただけたでしょうか。
もっとも、基の数、割合、両方大きな数であれば、それに越したことはありません。