交通事故賠償の仕組み

 

 栃木県真岡市亀山2215-3 柳(やなぎ)行政書士事務所
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交通事故賠償を、非常にわかりにくくしているのが、2種類の自動車保険の存在です。

まず、最初に知っておきたいのが、交通事故賠償は、加害者がするもの、という点です。

保険屋さんが賠償してくれるようなイメージですが、違います。

賠償しているのは、あくまで加害者です。

そして、加害者がした賠償という出費に対して、保険金が支払われる、これが保険です。

わかりやすくすると、

「被害者」←「加害者」←「保険屋」

しかし、だったら、間の加害者を抜いて

「被害者」←「保険屋」

で、いいじゃないか、手間も省ける、ということで、あたかも保険屋さんが賠償しているような空気になっています。

そして、そこに並立して存在しているのが、「自賠責保険」

自賠責保険は、この自動車社会の中、どうしても避けられない自動車事故から、交通事故被害者(人身)を、国が最低限の救済を行おうとする制度です。

本当だったら、加害者から賠償が受けられれば、自賠責から保険金は要らないはずですし、すでに自賠責から支払いがあった場合は、加害者から返すべきですが、そうはなっていないのは、加害者の生活をも、交通事故から守りたいという理念からなのでしょう。

とはいえ、自賠責からの保険金と、賠償(任意保険分)は、重複して受け取れないことから、

最低限の保障としての保険金は自賠責保険から

自賠責保険分を超える賠償を加害者(任意保険)が行う

という構図ができあがります。

そして、任意保険会社は、あたかも自分が適正な賠償を行っている、支出していると被害者に思い込ませるため、この二つの保険制度をひとまとめにして、どちらも「保険金」と呼び、自賠責保険、任意保険、どちらから支出されたかを明らかにせずに被害者と接してゆくことになります。

そして、「最低限の保障」=「充分な賠償」であるかのように説明することになります。

保険会社に「騙される」という表現があるかと思いますが、どちらかというと、被害者が自ら「勘違い」をするように誘導しているというのが正しい表現でしょうか。

保険会社に対して、辛辣というよりは、悪辣な表現がされることが多いですが、落ち着いて考えれば、

・10年保証の住宅は、10年以内の検査では異常なしと報告し、10年超えたら突然メンテナンスが必要になる「住宅の保証」

・国の基準さえ満たしていれば、不利益なことは表示しない「食品」

・理由を明かさず値上げが行われる「電気料金」

・クーリングオフができるのに、させまいと妨害する「訪問販売」

他にも、納得のいかないビジネスは枚挙にいとまがありませんが、あなたの目の前の保険会社は、これらのビジネスと比べれば、同程度か、むしろ可愛い方だと思えませんか?

このホームページでは、

・実際の賠償の基準(慰謝料に限って言えば、基準と言うのは正しくありませんが)と、

・自賠責保険の保障の基準

を明らかにしています。

正しい知識さえあれば、少なくとも、騙されることはありません。

相手は、積極的な嘘はつかないはずですし、もし、それがあったら、書面に残すなどして、場合によっては、交通事故とは違う賠償や罪に問うことができます。

また、この保険屋さんの「誤解を生む発言」は、賠償金の計算ばかりではなく、のちのち尾を引き、自賠責保険の判断をも誤らせる事態を生むことになりますので、注意が必要です。

  交通事故の専門家は「顔が見える」ことが重要です。
サイトの内容とメール相談等で専門家の専門性を、
ブログ等で賠償までのパートナーに相応しいかどうかを確認の上
お問い合わせ・ご依頼をいただければと思います。
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