ラセーグテスト(Lasegue Test)とは、患者を仰臥位にし、股関節と膝関節を90度に屈曲させ、検者が膝を徐々に伸展させる検査です。
椎間板ヘルニア等、坐骨神経(L4、L5、S1、S2、S3の神経根)に圧迫や癒着がある場合、大腿後面から 下腿後面に疼痛が生じます。
下肢伸展挙上テスト(SLRテスト:Straight Leg Test)とは、患者を仰臥位にして、下肢を伸展挙上させて、床面からどの程度上がるかによって判断する検査です。
正常の場合、70度程度まで足が上がりますが、坐骨神経に障害がある場合、大腿後面から下腿後面に疼痛が生じ、足を上げることができません。
椎間板ヘルニア患者の場合、30度も上がらないこともあります。
大腿神経伸長テスト(FNSテスト:Femoral Nerve Stretching Test)とは、 患者を腹臥位にして、膝を90度に屈曲させ股関節を 伸展するように持ち上げる検査です。
椎間板ヘルニア等、大腿神経(L2、L3、L4 の神経根)に障害がある場合、大腿神経に沿った大 腿前面に痛みが放散します。